現行型Gクラスの中古車平均総額が1500万円近くに! どんなモデルが買いか狙い目を考える
2026/04/30
▲世界的に人気の高いメルセデス・ベンツGクラス。1年前と比べて中古車の平均総額が200万円も下落しているというが、果たしていくらでどんなものが買えるのか?憧れのGクラスの中古車相場は!?
矢でも鉄砲でも持って来いな軍用車から、民生用に転生した堅牢堅固なオフロードSUVとして知られる、メルセデス・ベンツのGクラス。
稀有な生い立ちと過剰なまでの性能は、いつの時代も憧れをくすぐり続けている。
▲世界中のセレブが乗りこなす憧れのメルセデス・ベンツGクラスそんなGクラスの3代目(※カーセンサーnetのデータベースでは2代目扱い)の中古車の平均総額は、1年前と比べて約200万円も下落し、1500万円代で推移している模様。
なお高額であることに変わりはないが、いつかはGクラス! と狙いを定めている人に向けて、これまでのモデル概要を振り返りつつ、狙い目を検証していこう。
▲現行型で3代目(※カーセンサーnetのデータベースでは2代目扱い)となったGクラスは、多くの面で現代的な進化を遂げている▼検索条件
メルセデス・ベンツ Gクラスモデル概要:圧倒的な走破性に先進技術も融合した本格クロカンSUV
3代目Gクラス(※カーセンサーnetのデータベースでは2代目扱い)が発表されたのは2018年6月。型式が先代と同じ「W463」で区別しにくいため、便宜上、「W463A」と呼ばれることが多い。
▲W463Aのエクステリアは従来のGクラスらしさを引き継ぎながら、微細な曲面を描く、丸みを帯びたデザインへと進化そのW463A、中身はものすごく変わっており、新設計されたラダーフレームとサスペンションを採用。悪路走行時に求められる強度、剛性、安全性を高めただけでなく、オンロードの快適性もアップデートされた。
▲新設計のラダーフレームと軽量化されたボディ、専用のサスペンションを採用。街乗りにおける乗り心地の快適さも進化している
▲インテリアには12.3インチのディスプレイ2枚を備えたワイドスクリーンコックピットを採用最初に設定されたモデルが、4LのV8直噴ツインターボを搭載する「G550」。トランスミッションは従来より2速分増えた9速ATの「9G-TRONIC」を組み合わせ、燃費効率を高めた。
▲ガソリンのV8直噴ツインターボ搭載の「G550」。中古車の流通量は極めて少ない19年4月には、3Lの直6ディーゼルターボを搭載する「G350d」を追加。高出力・高トルク・低燃費を実現し、Gクラスのエントリーモデルに位置づけられる。
その後、G350dと同じエンジンを搭載する「G400d」も登場。G350dが右ハンドルのみであるのに対して、G400dには左右ハンドルが設定された。
▲3L直6ディーゼルターボ搭載の「G350d」。後に追加された「G400d」はエンジンの出力が「G350d」よりも高められているそして24年7月には大幅なマイナーチェンジを実施。ここに至って型式は「W465」に改められた。
▲マイナーチェンジによりW465型に進化。グリルの水平ルーバーは3本から4本に変化し、やや立体的な造形になっている新型であるW465のリニューアルポイントは、パワートレインの電動化、運転支援機能の進化、そしてインターフェースのさらなるデジタル化である。エクステリアも若干手直しされ、フロントグリルやバンパーのデザインが変わっている。
まずラインナップされたのが、3L直6ディーゼルターボの「G450d ローンチエディション」。ISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を追加した、いわゆる48Vマイルドハイブリッド仕様である。
▲3L直6ディーゼルターボに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「G450d ローンチエディション」そしてGクラスの歴史上、初めての電気自動車として話題を呼んだのが「G580 ウィズ EQテクノロジー エディション1」。前後アクスルにモーターを2つずつ組み合わせる四輪独立式モーター機構を搭載。一充電走行距離は530km(WLTCモード)を実現している。
▲Gクラス初の電気自動車である「G580 ウィズ EQテクノロジー エディション1」いずれのモデルも運転支援システムの「ドライビングアシスタンスパッケージ」の機能を向上し、インターフェースには最新システムのMBUXを採用。
ナビやオーディオなど、様々な機能をタッチディスプレイとステアリングのマルチファンクションスイッチで操作できるようになった。
▲W465はインターフェースに最新のMBUXを採用。先進的なユーティリティを実現した価格相場:高騰していた中古車価格もようやく沈静化!?
さて、ここでW463AおよびW465の平均価格の推移を見ていこう。実は近年のGクラスは新車が長納期化しており、それにつられて中古車人気も爆上がりしてきた。
データを3年前までさかのぼると、中古車の平均総額は2024年の年初から秋ごろまで高騰を続ける事態となっていた。
▲Gクラス(2代目)の直近の中古車価格の推移W465にマイナーチェンジした24年秋頃からは下落トレンドに突入。25年に入ってからも緩やかに下がり続け、26年3月には1640万円、さらに直近の平均価格は1600万円前後となっている。
ただ、それも「お手頃になってきた」というよりは、「ようやく沈静化してきた」と表現した方が正しいと言えるだろう。いまだに新車時価格と比べてさほど変わらないか、むしろ高い中古車も多く存在しているからだ。
中古車の流通量は580台前後と充実しており、予算感さえ合えば、あれこれ検討することは十分に可能である。
▲中古車の流通量No.1は3L直6ディーゼルターボ搭載の「G400d」そうした背景を前提としながら、では、どういった目線で中古車探しをすべきか、狙い目モデルとともに検証していこう。
中古車のオススメ①:価格重視派にオススメなのはエントリーモデルの「G350d」
まず何より価格重視で、1円でも安いことが正義! と考えるならば、初期型の「G350d」一択と言えるだろう。
▲平均総額以下の中古車が充実している「G350d」ひとつ注意していただきたいのが、先代のW463にも「G350d」というモデルがあったため、初度登録が遅かったW463のG350dと、W463AのG350dを混同してしまう可能性があること。正直言って、かなりややこしい。
▲こちらが先代W463の「G350d」。W463Aよりも顔まわりが角張っていて、ヘッドライトの下に横長のデイライトが付いていることで識別できるひとまず写真を見て、ヘッドライトの下に水平な形をしたデイライトが備わり、顔が少し角張っているようなら、1世代前のW463だと判断できるはずだ。中には総額500万円台の車両もあって思わず安い! とクリックしがちだが、W463AのG350dが1000万円台を切ることはごく希なので、目を凝らして確認していただきたい。
さて、そんなW463AのG350dだが、発売時のスタートプライスは1170万円。試しにそれを下回る車両に絞って検索してみても意外と台数は限られ、しかもそれなりに走行距離が多い中古車がほとんどだ。
もちろん車として普段使いされていたこと自体は悪いことではなく、むしろ前のオーナーがしっかりメンテナンスしていた車両であれば、逆に当たりと言っていいだろう。
G350dに限らず、ディーゼル車は排ガスをキレイにするためのAdBlue(尿素水)の補充や、DPFと呼ばれるフィルターの管理など、特有のメンテナンスが必要。走行距離が多少多くても、それらの整備や部品交換が行われてきた履歴を確認できたら、安心感の高い買い物につながるはずだ。
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メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目) ×2018年6月~2024年6月 ×G350d中古車のオススメ②:割安性で考えるなら「G450d ローンチエディション」もアリ!
世界的な人気から投資目的で買われることも多いGクラスの場合、古くなったり、走行距離が増えたりすれば、その分価格も下がるという市場原理が働きにくい面があるのも事実。
だが、その中でも、古くなったらそれなりに安くなるという当たり前の現象が少し見て取れるのが、W465の発売時に設定された「G450d ローンチエディション」だ。
▲標準装備が充実しているのも「G450d ローンチエディション」のメリットG450d ローンチエディション発売時のスタートプライスは2110万円。あまり台数は多くないものの、つぶさに中古車を探していくと、走行距離がほとんど増えていないにも関わらず、総額1800万円台の車両も見つけることができる。
これは新車の仕様変更に伴って、売れ残っている初期の在庫を放出する流れと言えそうだ。それ自体は経済活動として至極真っ当だし、中古車を探す身としてはありがたいことである。
中古車の平均総額よりはかなり高くなってしまうが、G450dローンチエディションは前席のシートベンチレーターやリラクゼーション機能など、標準装備が充実している点も見逃せない。割安性で考えるとスマートな選択肢のひとつと言えるだろう。
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メルセデス・ベンツ Gクラス ×G450d ローンチエディション中古車のオススメ③:個性重視ならオプションの「Gマヌファクトゥーア」に注目
最後に、あまり価格には縛られずに、せっかくなら他人とかぶらないGクラスに乗りたい!と思うならば、新車時にオーダーすることができる「G manufaktur(マヌファクトゥーア)プログラム」に注目したい。
Gマヌファクトゥーアプログラムとは、ナッパレザーシート、ルーフライナー、レザーダッシュボードなどの色、シートベンチレーターやリラクゼーション機能といった装備類をカスタマイズできる完全受注生産オプションだ。
中古車の流通量が最も多い「G400d」にも設定されており、Gマヌファクトゥーア仕様の中古車も数多く見つけることができる。G400dはボディ色の設定がG350dより12色も多かったことから、個性的な色と豪華な内装を兼ね備えた個体に巡り合える可能性も高い。
ちなみに名前がちょっと似ている「G350d マヌファクトゥーアエディション」という特別仕様車も存在している。
▲2020年7月に発売された特別仕様車の「G350d マヌファクトゥーアエディション」。写真はダイヤモンドホワイトGマヌファクトゥーアプログラムとは内容が異なるが、カタログモデルに設定のなかったダイヤモンドホワイトとジュピターレッドが設定されるなど、個性派という意味でではこちらもチェックしておきたい存在である。
▲こちらはジュピターレッドの「G350d マヌファクトゥーアエディション」センスや好みは人それぞれなので、マヌファクトゥーアであれば良しと断言はできないが、写真や実車で確認してみて、自分の感性に合う1台と出合うことができれば満足度は高いはずだ。
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メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目) × G400d マヌファクトゥーアエディション × G350d マヌファクトゥーアエディション▼検索条件
メルセデス・ベンツ Gクラス(2代目)
自動車ライター
小林秀雄
自動車専門誌の編集プロダクション勤務を経て、フリーランスの編集者/ライターとして2008年に独立。新型車や中古車のバイヤーズガイドをはじめ、旧車、チューニングカー、パーツ&用品、アウトドア系、アメリカのカーショーや自動車文化など、幅広いジャンルで自動車メディアに記事を寄稿している。愛車はスバルのBS9型レガシィアウトバックとVWゴルフ1。
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